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ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
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 自然に身についた「感謝」「包み込み」「共存」。

 タイトルに惹かれて読んでみた。失礼ながら、今まで全く著者の大内順子さんのことを知らず、今回初めて知った。ファッション番組の草分け的存在で、現在は70歳代ということである。超大御所ベテランの方である。実はこのような肩書きから判断すると、とても気が強く、どちらかといったらわがままな人、ライバルを蹴落としたり、ビジネスだからといって嫌がらせ等をするのが当然といわんばかりで仕事をするような人連想してしまうのだが、実はそれほどでもないことに驚きを感じるのだ。もちろん大内さんが子供のころを過ごした時代というのは今よりももっと本来の日本の良さが残っていたはずなので、私の世代とは少し違うところがあるのは否めない。ただ、本来の日本的な良さが失われてしまわないようにこれから気をつける必要があるのだろう。

 この本は前書き、後書き込みで169ページと薄く、割と大きな活字で印刷してあることと、特別な知識や専門用語を必要としない誰でもわかる読みやすい言葉で書かれているのでとても読みやすい。そして、書かれている内容が抵抗感なくすんなりと入ってくる。

 そして感心したことは大内さんが自然に「感謝」「包み込み」「共存」を実行してこられたことである。3ページには『70年余りに及ぶ私の人生を振り返ったとき、改めて思うのは「周りの人々への感謝の気持ち」です。』、66ページから72ページに多くの見出しとページを割いて嫉妬についてその原因とどのように対処したらよいのか、ということに触れ、72ページに「相手がやっていないことや、相手とは全く違う方法ををやってみるのです」、76ページから78ページには「ライバルと共存するには」という見出しでコツが書かれており、一つ目は「相手の優れた点を心から評価すること」二つ目は「さりげなく相手の弱い部分、自分が力になれる部分を探してさりげなく助けること。」ということである。実行するのはなかなか難しいかもしれない。何しろ、人それぞれに得手、不得手があるので、どうしても特定の用件というのか事柄の対処はどうしても苦手で取り組めない場合があるし、人間どうしても不完全である以上本当に「物事を正しく見る」というのはなかなか難しいからである。しかし、大内さん自身が実行してこられた実例がたくさん書かれているので自分が同じような状況に立たされたらどうしたらよいのか?というヒントを探すにはとてもよい本である。

 ファッションを通して海外と仕事をしてこられた方の草分けらしく、24ページには『欧米の人が長い歴史の中で培ってきた「たたかう強さ」。それは、日本人のDNAには、あまり組み込まれていない気がします。でもその代わりに、日本人ならではの「強さ」--「和」を大切にする「たたかわない強さ」があると思います。』と書かれ、文化的な違いにも触れられている。

 わかりやすい言葉で日本と欧米の違いを実感、理解したり、物事に対する自分なりの対処の仕方についてヒントを得るためには貴重な本。読み直しもやりやすいです。

たたかわない生き方
大内 順子

たたかわない生き方
イースト・プレス 2008-08-21
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