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  2010年12月31日が初版発行日になっている長谷川英祐さんによる著書。この本は以下の点でお勧めできます。
  1.アリの意外な性質、習性がわかる。
  2.社会の構造と本のタイトルに関することが説明されている。

  1.に関して、a).「全ての働きアリが目一杯常に働いている訳ではない」ことが書かれている。一般的にアリは「働き者」の代名詞として使われているが、26ページに『ある瞬間、素の中の7割ほどの働きアリが「何もしていない」ことが実証されたました。』27ページに『私たちが、シワクシケアリというアリで行った最新の研究では、1ヶ月以上観察を続けてみても、だいたい2割くらいは「働いている」と見なされる行動をほとんどしない働きアリであることが確認されました。』と書かれ、全ての働きアリが忙しく常に働いている訳ではないということがわかる。b).「兵隊アリは戦わない」47、48ページにかけて書かれているがその理由として『兵隊アリは大きいので、育てあげるにも小型の働きアリよりコストがかかっており、それを多少のエサを賭けた戦いで失うのはコロニーに取って得策ではないのです。「兵隊アリと名付けたのは人間の勝手でしかなく、アリはアリの都合で行動します。」』と書かれている。c).『「上司」はいないアリやハチの社会』という見出しで52、53ページに書かれ、53ページに「昆虫の社会には、人の組織にあるような階層的管理システムがありません。」と、人間の社会と徹底的に違うことが挙げられているので違いがわかる。

  2.に関して、「みんなが疲れると社会は続かない」という見出しで72から75ページにかけて書かれており、ここでいわれている「働かないアリ」とは「働きたいのに働けない」存在をさしており、75ページに「誰もが疲れる以上、働かないものを常に含む非効率的なシステムでこそ、長期的な存続が可能になり、長い時間を通してみたらそういうシステムが選ばれていた、と言うことになります。 (中略)働かないものにも、存在意義はちゃんとあるのです。」と望ましい社会的構造について書かれている。そして、76から78ページに「規格品ばかりの組織はダメ」という見出しで、狂牛病の例が挙げられ『プリオンに関する応用研究が必要になったとき、その基礎研究者たちが見つけておいた知識がおおいに役立ちました。言いかえれば「何が役に立つのか」は事態が生じてみるまでわからないことなのです。したがって、いまは何の役に立つのかわからない様々なことを調べておくことは、人間社会リスクヘッジの観点から見て意味のあることです。(中略)その力を弱めることで、国家に取ってどのように長期的な影響があるのか。(中略)ともあれ、良きも悪しきも様々な個性が集まっていないと組織がうまく回らない、ということは覚えておいて下さい。』と書かれており、社会にとって必要な条件が書かれている。

  効率の良さを求めて、「規格外」を外してしまうような傾向が決して良いものではないということを問いかけられた。

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)
長谷川 英祐

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