忍者ブログ
ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
[149] [148] [147] [146] [145] [144] [143] [142] [141] [140] [139]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 一人一人の問題としては小さなことに思えても、意外な所で社会全体に影響が出る場合もある。

 この本は2011年8月4日が初版発行日として書かれ、2011年8月16日には3刷となっているのでとてもよく売れ、読まれた本と思われる。ジャーナリストの高山正之さんの著書で、歴史通という雑誌に2009年4月号から2011年5月号までに掲載された「封印された戦跡」をまとめたもの。232ページでそれほど厚い本でもないが、内容はとても充実しており、読み応えがある。また、以下の点を実感するためにお勧めします。
 1.学校で行われている歴史教育が事実を正しく伝えていないこと。
 2.メディアを通して流される情報が全て真実ではないということ。
 3.日本の特殊性

 1.に関して、この本の全体から見つけられるので、2、3のだけ例を挙げるのは中々難しいのだが、 38ページに『「ビルマの民は日本軍を信頼していた。日本の爆撃機が飛んできても避難しないで着ていたシャツを破り、それを降って歓迎した。」と初代首相のタキン・ヌーの手記にある。筆者が新聞記者時代に取材したヤンゴン大のタン・タット歴史学教授がその理由を語っている。「ビルマ人は日本をとっくに知っていた。なぜなら日露戦争の実写映画を見ていた。英国が日英同盟の誼で上映したのだろうが、ビルマ人の受け止め方は違った。小さな日本人が大きな白人をやっつけていた。」』と書かれており、単なる事実の羅列や、年代と政治家の名前を覚えて答えられれば点がもらえてしまう内容では事実がわからないということになる。

 2.に関して、28、29ページに「ウソつき三教授」という見出しで書かれているところと、205、206ページに「ウソつき教授と朝日新聞」という見出しで書かれているところ、第7章の『「バターン死の行進」はクサイぞ!』に詳しく書かれており、新聞記事に書かれていることをそのまま信用してはいけないことが実感できるのだ。

 3.に関して、122、123ページに「アボリジニの女を強姦し子供ができると、白人の血が入っているからと産んだ母親から取り上げて白人社会で育てる形ができている。いわゆる隔離政策である。シドニー五輪で聖火最終ランナーを務めたきゃしー・フリーマンは白人とアボリジニの混血だが、父は単に強姦した白人で、彼女はこの隔離政策で母親から引き離され、実母が誰かも知らない。」と書かれているところ、225ページに「インディオの血が濃い顔つきだと、いい学校にも行けない。いい就職口もなくなる。」と書かれており、白人が多く絡んだ社会には差別が横行していることが伺い知れるのだ。そして、231ページには「奴隷をもち、残忍な戦争をし、掠奪と強姦を喜びとしてきた国々にとって掠奪も強姦もしない、奴隷も植民地も持たない日本は煙たいどころか、存在しては困る国に見えた。」と書かれ、いわゆる支配者と言われる人たちの本音を著者がつかみ取っているように思える。
 そして、227ページには「強姦は掠奪のついでに行うものではない。強姦はその民族の純潔性を奪い、それによってマヤの様に滅びるかハイチのように永遠の混乱をもたらす破壊力も秘めている。」と書かれ、昔から伝わっている宗教で何故このような行いが禁じられているのか?という答えの一つを見つけられたように感じた。また、「神国日本」と言われるゆえんの一つも見つけられたように感じる。
 一人一人の行いは小さなものかもしれないが、集団となると、社会全体を破壊してしまうのだ。ただ、長い間教え続けられてきたこととは反対のことが多いので、この本に書かれていることを身につけ、実感できるまでにはどうしても時間がかかるだろう。

白い人が仕掛けた黒い罠ーアジアを解放した日本兵は偉かった
高山正之

白い人が仕掛けた黒い罠ーアジアを解放した日本兵は偉かった
ワック 2011-07-21
売り上げランキング : 11742


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

楽天ブックスでお探しの方はこちらから。

ビーケーワンでお探しの方はこちらから。

PR

お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード


忍者ブログ [PR]
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリー
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
本の虫
性別:
女性
職業:
事務職の派遣社員
趣味:
読書、ヨガ、昼寝、音楽(クラシック、ジャズ)
バーコード
ブログ内検索