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 物事を正しく見、判断するのは難しい。 
 
 神科医の香山リカさんによる著書。今回、香山さんの本をはじめて読んだ。専門用語が使われずにかかれ、まったく精神科系統の知識がない人でも安心してわかりやすく読める本である。

 確かに、何かをやっていてうまくいかない、あるいは自分が想定していない方向に進んでしまうととどうしてもどこかで「むくわれない」と感じてしまうことがあるのだ。その原因として、「比べる相手がいてこそ、わいてくるものだ。」(41ページ)、見出しとして「むくわれたかどうかはすぐにはわかならい。」(161ページ)と書かれ、近視眼的なものの見方を戒めておられる。そして、「本当の意味で『むくわれたかどうか』を決めるのは自分ではないということだ」(154ページ)と書かれ、画家のゴッホと弟のテオの例が挙げられている。たしかにゴッホは生前は不遇だったが、今となっては押しも押されぬ名画家で、作品はとても高価な値段で取引されておりとても個人で手が出るような金額ではないのは周知のとおりだ。

 そして、「満たされた思いが得られればそれはむくわれたことになる。」(62ページ)と書かれ、どのようにしてその「満たされた思い」が得られるかどうか、ということになる。結局ここでも物事を正しくみられるかどうか?ということが問われ、本当に理解し、身につけ実行するにはなかなか難しいことを実感した。それには変に感情に流されたり、あまりにも主観的なものの見方から開放されなければできないことだからである。
 174ページから、『それでも「報われない」と思ったときの七カ条」』というタイトルで、対処の仕方かが書かれているので参考に出来ることがこの本のすばらしいところである。

 香山さんの本業の立場から見ると、意外に「診療室に来る女性の多くは、圧倒的に夫を持つ既婚者なのだ。四〇代の既婚女性が多い。」(78ページ)書かれており、この前には「独身女性のほうが多いのではないか」というようなやり取りがあるのだ。この解釈も人により、なるほどそうか、と納得する人も、意外に感じる人もおられるだろう。おそらく四〇代の既婚女性が一番「むくわれない」と感じている人が多いのかもしれない。

 今現在、何らかの形で「むくわれない」あるいは「満たされない」と感じている方、あるいは「物事を正しく見られる」ようになりたい方にはお勧め。

「むくわれない生き方」を変える本
香山リカ

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朝日新聞出版 2011-03-18
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