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 ベンジャミン・フルフォードさんによる、陰謀論、闇の支配者に関する著書の一つ。今の所自分に取って「闇の支配者」に関しては検証のしようがないので保留するより他にない状態だ。何しろ名指しされている「闇の支配者」たちに直接あって確認する術がないし、素人が下手に近づいたら危険きわまりなく、どうなるのか分からないので近づいてはならないだろう。ただ、複数のジャーナリストさんが「闇の支配者」の存在を認めており、その内容が多少の相違点があるものの暴露されているのも事実である。そして、たまにだがメディアに掲載された記事を見ると「あの記事はしばらく前に報道されているはずなのにどうしてまたしばらくしてから全く同じことが報道されるのだろう、そのあと、その内容がどうなったのか?ということには何も触れられていないのに…。」というものもあるのだ。そう考えると、内容が規制されているのではなかろうか?と考えてしまうのだ。

 19、20ページに「石油、製薬、軍需の三大利権が技術の進歩を阻んでいる」という見出しで書かれており、20ページには「もうかれこれ七十年間、われわれの見えないところで、ありとあらゆる新技術が研究・開発されていて、われわれの創造をはるかに上回る発明がこの世に存在している。けれども革新的な大発明というのは基本的に発表されるとメディアで大きく報道される。それら当時の新聞や雑誌を検証することにより、ありとあらゆる革新的な科学技術が発表後、何者かによって封印され、その情報が表に出なくなっている現実がよくわかる。」、81ページから83ページの「謎の死を遂げたスタンリー・メイヤー」、83ページから85ページの「わたしの身直で起きた、ある技術者の暗殺未遂事件」という見出しで書かれたところにも利権がらみで表に出てこなかった出来事に触れられており、おそらくこれは氷山の一角なのだろう。ここがジャーナリストさんさんの本領発揮と言った所である。そうなると、ノーベル賞とは一体どんな価値があるのだろうか?と考えざるを得なくなってしまう。もちろん、受賞された方は皆素晴らしい功績を挙げた方ばかりなので、その方達の実績を拒んだり、蔑むつもりは全くないのだが、それに匹敵するものが封じられて来た、あるいは何者かの都合で受賞者が裏で既に決められている、と考えるとやはり「闇の支配者」の存在を認めざるを得なくなるのだ。

 結局、「利権」がらみで起きている事なので、少なくとも既存の「石油、製薬」(軍需は賛否両論両方出るだろう)と「世界を救う技術」を守る、最終的には「闇の支配者」の最終目的である「人類家畜化」をどうやって避けるのか?ということに触れられていないのはすこし残念な気がしたが、それを明らかにするとジャーナリストさん本人がやはり狙われてしまうのだろうか?という気もするのだ。今現在一般市民の我々に何が出来るのか?ということが気になるところだ。

闇の支配者に握り潰された世界を救う技術
ベンジャミン フルフォード

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 自分に合ったテレビとのつきあい方を確立させよう。

 精神科医の和田秀樹さんによる著書で、2010年8月20日が初版発行日として最後に印刷されているのだが、2010年9月6日で4刷となっており、以外に注目されている本である事が分かる。それだけ多くの人がテレビに注目しているという事になるのだろう。現になんだかんだ言って結局「テレビを見ている」生活をしているのだ。朝起きるとテレビのニュース番組で天気や交通情報をチェックしているし、お昼はお昼で家にいる時はテレビを見ているし、会社でもテレビのある所は見ている場合もある。そして最近は携帯電話でもテレビが見られるものがあるので、それで見ている事もあるのだ。

 まえがき4ページに『本書ではあまり一般的に問題にされることのないテレビの罪について、私見・暴論をまじえつつ問題提起していきたいと思います。なお、ここでいう「テレビ」とは、テレビ業界、テレビ局、テレビ局員や業界関係者、テレビ番組など「テレビ的なもの」を幅広く含む概念とご理解ください。』と書かれており、かなり思い切った姿勢で執筆に取り組まれた事が伺える。

 38、39ページには『取材を受けていて思うのは、テレビのスタッフというのは本当に勉強していない、ということです。忙しすぎるのかどうか分かりませんが、私が本本に書いたことを事前に読んで取材してくる人はまずいません。(中略)そういう人たちだから、自分たちのしている事が後々どれだけ社会的影響を及ぼすのかについて考えが及ばない。悪気がないのに悪い結果を生んでいるということが、テレビの大きな問題です。負け惜しみではありませんが、「きちんとした人はテレビに出ない」「レギュラーコメンテーターになったら言っていることを疑った方がいい」というのが本当だと私は考えています。』42ページには「テレビは本当の事をはなす人間よりも、自分たちに都合の良い人間を出演者に選ぶからです。」と書かれており、これだけでもう十分に「必ずしも正しい事、真実なことが放送されている訳ではない」ということが分かるのだが、なんだかんだ言って結局テレビを見る生活をしている以上、限られた情報しか入ってこず、むしろインターネットを使ったりお金を払って講演会に行かなければ真実が分からない、という所に問題を感じてしまう。情報が規制され、どこかとんでもない方向へ強制的に導かれているように感じてしまうからである。そして、気付いた時には屠殺場の順番待ち状態になっていたら本当に恐い限りである。そこには「滅びあるいは破滅」以外ないからである。そして、今の日本では少数になってしまったが、インターネットも必ずしも全ての人が使える状態にはないので、インターネットが使えるかどうか、というところで情報の格差が生じる事になるのだ。他にもいろいろと実際にあった事件や報道を取り上げて書かれており、テレビを見ているだけだと以外に気付かないことがあ書かれており、なんだかこれで大丈夫なのか?と不安になってしまうところもあるのだが、「問題提起」という点では十分に役割を果たしているように感じた。そして109、110ページにはフィンランドのテレビについて書かれ『フィンランドのテレビにはバラエティ番組がないというのです。親が5時や6時に帰ってくる国ですから、テレビも家族みんなで見ます。(中略)もちろん、子ども番組はたくさんあって、アニメも放送されています。ただ、日本でやっているような、おバカ芸人が出てきてくだらないことを言ったり、「勉強ばっかりしているのはダサいぜ」というような変な価値観を押し付けたりする番組はありません。』と、何ともうらやましいというのか理想的な状態である。ここでヨーロッパの人たちの「日本人ほど利便性を求めず、多少貧しくても満足度、あるいは幸福感の高さ」を実感せざるを得なかった。そして205ページには「テレビというのは一般論のふりをして、実はかなりの極論を言っている事が多い。ところが見ている側は一般的な意見として受け止めるから、気付かないうちに単純思考の罠にはまってしまいます。(中略)テレビが日本人の知的レベルを落としていることは大問題です。しかし、見る人の心の健康を蝕んでいることこそが、テレビの最大の罪なのです。」と書かれ、締められている。自分なりのテレビとのつき合い方を確立する必要があり、決して情報の鵜呑みは禁物、ということを問いかけてくれる本。

テレビの大罪 (新潮新書)
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 船井幸雄さん、小宮一慶さんの共著でお二人とも経営コンサルタントである。同業者同士だとどうしても「経営あるいはマネジメント」系統の話が中心になるのではなかろうか?と思ってしまうのだが、タイトルの通りで基本的な姿勢や取り組み方を示唆している内容だ。船井幸雄さんの愛読者にはお馴染みで特別変わったことが書かれている訳ではない。

 まえがきに船井幸雄さんと小宮一慶さんの出会いが書かれているのだが小宮さんは船井総研の社員であった訳ではないのに12、13ページには『ところが今回対談をしますと、私と九十数%は同意見なのです。びっくりしました。あえて異なるところを無理して探しますと、彼が「計画的であれば、あるほどよい」と言うのに対して、私は「経営は泥縄式で十分だ」と言っているくらいです。本書の対談原稿を読みますと、彼の発言もほとんど私の発言と言っていいほどなのです。』と書かれており、違うバックボーンを持つ同業者の同士のほぼ同じ捉え方というのがなかなか興味深い。それについてもう少し深く掘り下げたのが62、63ページの船井幸雄さんによる「計画とは、狂うものだと知る」という見出しと、64、65ページの小宮一慶さんによる「まずは月刊目標をたてよう」という見出しで書かれているところに詳しく述べられている。

 そして、経営コンサルタントのお二人らしい内容が177ページから「正しいお金の儲け方とは?」という大見出しで書かれている所で、178、179ページに船井幸雄さんが『世のため、人のためになることをして、お金を儲ける。これが、仕事のあり方だと思います。(中略)船井総研でも、最近では金融コンサルタントをしたがる人がいるようです。(中略)デリバティブの指導をし始めたい、という人が出てきました。(中略)しかし、今の世の中では「ゼロサムは悪だ」という事を教えてくれる人があまりいない。お金を沢山持っていたら偉い、という風潮があるから困った事です。』と書かれておられ、その姿勢がはっきりと伺える。小宮一慶さんも180ページで『人間の世界は本来、誰かが儲かると、誰かが損をするという「ゼロサムゲーム」の世界ではありません。これは言い方が難しいのですが、「ゼロサムベゲームの世界」はいわば「獣の世界」です。』182ページで「自分だけが得をしたいという自己中心的な考え方をすると、誰かを損させなければなりません。それはゼロサムゲームの世界です。するとお客様は損をする。その会社にはお客様が集まらなくなり、儲けがでなくなってやがてつぶれる。最後は自分が損をする事になります。従業員に損をさせても同じです。自己中心的な人は、他人を幸福にできないばかりでなく、究極的には自分すら幸福にできません。」と書かれておられ、この辺りに凝縮されているのだ。

 簡潔な言葉でわかりやすく書かれており、経営コンサルタントさんならではの視点で書かれている事もあり、正しい生き方を応用した方法が書かれているのでそれを自分なりに焼き直すヒントが見られるのでそのような方法を模索している方にお薦め。このブログで取り上げたことはほんの一部に過ぎないので、違うところが役に立つ方もおられるはずです。

人生で一番大切なことは、正しい生き方を「クセづけ」する
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 ジャーナリストのベンジャミンフルフォードさんによる著書で2010年4月に初版が発行されている。ベンジャミンフルフォードと言えば、日本のマスメディアが取り上げない情報を発信している貴重なジャーナリストとで、しかも、恐い商売の方達にまで取材をしているというからこれ又驚きである。これでよく命が狙われないのか不思議でならないのだ。

 ここの所は、陰謀論に関する著書が多く、それに関してはもう言い古されているのと、本を実際に読んで頂ければ分かるのであまり詳しく触れない事にする。ただ、数日前に偶然テレビのある部屋へ行ったら他の家族がテレビを見ていて、アメリカ南部の古い町が取り上げられており、昔の奴隷が売買されていた建物が取り上げられていた。その時に、『いわゆる「闇の支配者」と言われている人たちと同じような考え方(いや、闇の支配者そのものかもしれない)だから、このようなことが出来たのか。』という変な所で納得してしまったのだ。「人類家畜化」という考え方を持たなければあのような事が出来るはずないからだ。

 この本で特筆すべきは5章の「フルフォードから古歩道へーー私と日本」というタイトルで書かれた章で、ここではベンジャミンフルフォードさんの半生が書かれているのだが、外交官の子供として生まれたために子供の頃からあちこち海外に移住し、生まれたカナダ以外の学校へ通う機会があったがゆえに色々なことが見えておられる事だ。138、139ページには『ある日、19世紀に起きた戦争の授業があった。午前中は、アメリカがメキシコをだまして領土を奪い、メキシコシティの戦いでは、勇敢な若い軍人が立てこもり、激しく抵抗したが、ついに皆殺しにされてしまった、と教わった。午後の授業では、アメリカはテキサスの自由を守るために戦い、テキサスの軍隊がメキシコに包囲されながら勇敢に戦ったと教えられた。「アラモ砦の戦い」としてアメリカ人なら誰でも知っている。この二つは、なんと同じ「米墨戦争」(アメリカ=メキシコ戦争、1846〜1848)の事を教えていたのだ。これは、私にとって忘れられない印象的な授業であった。その後も、情報に接しながら生きてきて、ジャーナリストを職業にする事になった次第だが、「人間は自分が持っている情報の枠内でしか考えられないものだ。」と早い段階で気付くことができた。今も幸運だったと思っている。』という部分で、限られた情報しかないというのはある意味では不幸なことなのだろう。その意味では自分の母国語以外別の言葉が使えるに超した事はない。他にも141ページには裕福なメキシコ人の友達の誕生日パーティーに呼ばれた時の事が書かれ、『子どもたちは、食べて食べて食べまくってから、食べたものを吐き出して、また食べ直していたのだ。そのパーティーが行われている家の外には、赤ちゃんを抱いた原住民の格好をした貧しそうな女の人が物乞いをしていた。するとそこの主のメキシコ人は「あの人たちに食べ物を恵むと、また来るようになるので絶対にあげてはいけないよ」と言った。私は、この言葉を聞いて、吐くほど食べ物があるのに、矛盾していると怒りを覚えたものだ。』、142、143ページには「このような経緯があるから、私は本当に人種差別が大嫌いだ。と当時に複雑な人類の歴史が積み重なっている現代に至っていることを幼い頃から知ることができた。」と書かれ、ベンジャミンフルフォードさんの背景が見えるのだ。もちろん、毎日物乞いに来られては生活が成り立たないのも本当の事だろうが、吐いては食べることを繰り返しているのもやはり異常に感じ、それが当たり前になってしまうと正にローマ帝国の末期と同じ事になってしまうのだろう。やはり「共生、共存、弥栄」が理論上は良いのだろう。ただ、それに応じられる人がどれだけいるのか?というとこれもまた?である。

 6章「闇の支配者からの解放」では、最近一部で注目されてきたニコラテスラの功績について書かれ、これに関しても一部の権力者や実業家のため、本来人類が受けるべき祝福、特権を奪われてきた、という事実を実感した。やはり真実は隠されているのだろう。この5章、6章がとても価値のある所だ。違う事に関心が向いている方は違う所を挙げるだろう。

 ただ、難点は最後の参考文献にほとんどがベンジャミンフルフォードさん自身の著書が挙られ、他の方の著書が見当たらない事。このような方達の場合、様々な事情で出典を明確に出来ない極秘資料があるのでしょうが、これではどこかに偏りを感じてしまうのだ。そして、「出典を明確に出来ない資料」の場合、それが本当に「信憑性のあるものかどうか」という疑問も残る。「世の中を引っ掻き回そう」と画策したり、本の主題の「闇の支配者」であれば、幾つものガセネタを持ち、「情報を引っ掻き回す」事くらい容易くやってのけるだろうからだ。この手の本を読むとき、書かれている事を鵜呑みにしてはいけないのは鉄則である。

日本を貶めた「闇の支配者」が終焉を迎える日
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 読みやすく、分かりやすい文章だが、心底理解し、実行するは大変そう

 精神科医の和田秀樹さんによる著書。初版が出版されたのが2007年で、2008年には4版が出されているので結構たくさんの方に読まれている。それだけ、自分の感情を上手くコントロールしたい、という方が沢山おられるのだろう。かくいう私もその1人である。

 この本は、序章『成功する人はこんな「感情の整理」をしています』1章『あなたの感情生活を支配する「法則」がわかる』2章『不機嫌な人は「自滅の法則」に支配されている』3章『「嫉妬」はもう卒業しましょう』4章『「心の掃除」は簡単に出来ます』5章『周りに好かれる人の魅力は「機嫌の良さ」にある』6章『すべての人間関係に「好き」を持ち込もう』の7つの章から書かれている。

 序章で印象に残ったのは14、15ページの『「不機嫌」はなぜ人生の敗因となるのか』その続きの16,17ページの『「喜怒哀楽」がはっきりしている人はわかりやすい』というテーマで書かれた所で、「不機嫌」と「怒っている」という事が違う事だと著者が捉えている事が分かる。どうも「不機嫌」と「怒っている」事は同じように感じられてしまうのだが、この辺りがしっかりと掴めないとこの先に進めない。

 1章で印象に残ったのは26ページの『人間関係がうまく行かない人は往々にして「顔に出やすい人」でもあります。』と書かれ、ここでまた「喜怒哀楽をはっきり出す」ということと「顔に出やすい」という事が違う事であるという定義がされている。27,28ページにかけて『「顔に出やすい人」も同じで、ちょっと考えると感情を隠さない人に思われがちですが、じつは自分の感情を理解していないから顔に出てしまうのです。つまり無意識にやっていることが多いのです。』と書かれている。42ページには「わたしのいう悪感情は違います。〈嫉妬心〉からつい、相手に厭味や皮肉を言えばどうなるでしょうか。こういうケースは日常生活でしばしば起こり得るのです。」と書かれ、ここでも「喜怒哀楽」との違いが書かれている。

 2章で印象に残ったのは56ページの『その場の雰囲気や、世間体を気にして「いい人」を演じてしまい、その結果、不機嫌になってふさぎ込みます。しかも自分の不機嫌をぶつける相手がいませんから、あくまでも悪感情にとらわれ続けます。そういう悪感情は当然、周囲に伝わります。』と書かれ、必要以上に「いい人」を演じるのもこれはまた問題になってしまうのだ。そして69ページには『自分の感情生活をチェックする時にはこの「素直に謝っているか」というところは大事なポイントになってきます。内心で非を認めながら、あれこれ理屈をつけたり、逆に相手の非を並べて反撃するような人は、かなり不機嫌な感情生活を送っている事になります。』と書かれているが、かなりずれた事をしておきながら内心で非を認めてもいない人には通用しないのではなかろうか?と思ってしまう。73ページには上機嫌であるために「一週間に三つ、楽しい事を探そう」という見出しで書かれ、これはとても有効だ、と思った。

 3章で印象に残ったのは80ページに著者が「八十四歳の大学生」の記事を読んだ時の事に触れ、『わたしがこの記事を読んで真っ先に感じたのは、勉強している人は相手を蹴落とすようなエンビー型の「嫉妬」をしないという事でした。』、82ページには『ところで「うらみ」や「嫉妬」は劣等感の裏返しの感情ですが、強がりの気持ちもどこかに潜んでいます』、83ページの見出しは『前向きでない人が「嫉妬」や「うらみ」に取り付かれる』と書かれていて、いかにこれが良くない事なのか、という事が分かる。

 4章では114ページに心の黄信号のチェックポイントが2つ挙げられている。『最初に挙げたいのは「思い込み」です。ただの「思い込み」が「確信」に変わってしまい、聞く耳を持たない状態になる事です。二番目は「完全主義」です。仕事でも家事でも、手抜かりなく完全にやり遂げなければ気分が収まらない、といった状態です。』、122ページには「他人に褒められても素直に喜ばない。みんながいいというものを(自分もいいと思うのに)ダメと言い張る」が赤信号として挙げられ、有益である。139ページには「ところが、他人の悪口や噂話に巻き込まれてしまうと、目の前にいないはずの人間に対してまで悪感情を引きずってしまいます。あるいは自分も加わる事で、忘れたり消したり出来るはずの悪感情が増幅されて、しっかりと残ってしまいます。」と書かれており、日頃の生活やネット使用に関する注意点でもあるようだ。どうしたらそれに巻き込まれずに済むのか、適切に対処出来るのか?と言った所である。

 5章では150ページから『「知らないこと」と「出来ないこと」を区別する』という見出しで書かれ、これも意外な落とし穴のように感じた。「知らないこと=出来ないこと」というように感じる事が多いからで、この2つが別というのもあまり考えた事がないのだ。164ページには『「いまのわたしは幸せだな」そう思える時に自分を好きになれます。それはどういう時でしょうか?まず、感情が安定しているときです。』と書かれ、結局なんだかんだ言って最近世間で流行っている癒し関連の様々なグッズや施設も結局「感情を安定させる為にあるのか!」と納得出来てしまった。

 6章では169ページでEQ(Emotional Intelligence)について書かれ、「四十代後半ともなれば早くもEQ の低下が始まってくるのです。そのいちばんの原因は脳の老化です。」と書かれ、これは悲しい現実なのだろう。170ページには「最初にまず理解して頂きたいのは、EQが衰えるのは年齢のせいですが、同時にそれは衰えるままに放っておくからでもあるという事です。」と書かれ、食い止める方法がある、という安心感を感じる。6章のタイトルがすでに『すべての人間関係に「好き」を持ち込もう』なので、それについて書かれているのだが、理論上理解出来ても実行するのはなかなか難しいはずである。どうしてもダメな場合はどうしたら良いのだろうか?と考えてしまった。

 全体189ページの本で、文章も分かりやすく書かれているのだが、心底理解し、実行するとなると大変な所がある、と感じた。具体的に実行出来る事がもう少し書かれているともっと助かる。感情を捉え直すためにお薦めです。

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