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 投資をしている方、あるいはこれから始める人のための本。読んでいてアレレ?となることも多い。

 2011年6月30日が発行日となっている副島隆彦さんによる著書。力強いタイトルに惹かれたのと、今後どうしたら復活へのモチベーションを維持出来るのか?が知りたくて読んでみたのだが、この辺りはあまり役に立たなかった。経済の観点から書かれており、いま現在投資をしている方、あるいはこれから投資をしようとしている方のための情報と、現状を冷静につかむ事の必要性を知るのには役に立った。しかし、投資が出来るほど経済的に余裕のない方にはあまり役に立たないのではないか、と感じた。また、著者本人も「イヤな言い方」「イヤな書き方」 (66ページ)と断り書きをしているものの、過激な表記があり、読んでいてアレレと思ってしまうところがあるのも事実である。この本は、福祉や人道支援について何も触れていない。

 現状を冷静につかむという範疇になってしまうのだが、62ページから67ページまで「地震・津波で失われた生産力は微々たるもの」という見出しで書かれており、66ページには「…このように今の世の中は常に過剰生産状態(サープラス)になっている。だから、東日本大津波で、20万〜30万台の車が流されたり、家が全部で40万戸流されたとしても、本当の事を書くと、国民経済にとっては小さなものである。岩手、宮城、福島の東北3県のGDP合計は、日本全体のGDP合計のわずか7%である。日本国内の過剰生産(サープラス)の体質から見れば、それ自体はすぐ復旧できる程度のものである。もっといやな言い方をすれば、岩手県、宮城県、福島県の海岸端で死んだ人々は元々あまり生産力がなかった。ほとんどは遠洋漁業か、海産物の食品加工業である。しかも原材料の多くは輸入品であって、これに高付加価値をつけた高級さかな料理店用の冷凍食品に作り上げているものである。住民の多くもおじいちゃん、おばあちゃんと、あとは細々と漁業をやっている人たちだ。あそこの一帯の生産能力が消えても、日本国の生産設備としてはあまり困らない。ここまでイヤな書き方をしていいのか私にもわからない、が正直に書くしかない。打撃を受けてはいけないのは、茨城県のひたちなか市とか、鹿島の臨海工業地帯である。ここをやられたら大変だった。ここも海岸線である。幸いにして茨城や千葉の被害は少なかったし、大企業群だからすぐ全国から同社の応援社員が駆けつけて復旧した。」と書かれており、経済面ではそれほどでもなさそうな書き方だが、実際被害にあった方たちにたいしてはとても失礼な印象を持ってしまう。被害にあった方たちの救済と自立は一体どうなってしまうのか?と考えてしまうのだが、読んでいても本当にこれでいいのか?と思ってしまう。それだけでなく、モノも人も余っているのであれば、余った人は生活出来なくてもいいのか?と思ってしまう。ただ、マスメディアを通じて真実があまり伝わっていないという事は事実なのだろう。それにしてもひっかかる。
 他にも67から69ページに「日本経済を支えているのは全国で1200社の輸出大企業」という見出しで書かれた中に「日本はトヨタと松下が1億2000万人の国民の、それぞれ1割ずつを食べさせているのである。。この最大手2社で、国民の2割が食べている。そして労働人口6000万人(国民の半分)のうちの、3分の1の2000万人ぐらいが懸命に働いている。が、残りの人たちは実はほとんど仕事らしい仕事をしていない。公務員たちのあの働きぶりと同じだ。だから2割の国民が働いて、残り8割の国民は遊んで暮らしているというのが日本国の真実である。あなたは本当に働いていますか?労働をしていますか?していないでしょう。こういう真実も、あまり言ってはいけない事になっている。けれども、露骨に真実が見えるような時代になったのだから、私は言わ(書か)なければならない。」と書かれており、これも読んでいてアレレとなってしまう。働きたくても働く場所がなかったり、十分な給料がもらえない人もいるし、サービス業の方が向いているという方もおられるのにいささか乱暴な印象を受けてしまうのだ。本当にこれでいいのか?という問いかけにはなっている。自分の出来る事をして生活が出来るような世の中にならないものだろうか? 

 本の中に沢山のグラフが書かれており、いま現在の株価やら国債の利回りなどの動きが一目で分かるようになっているのと、巻末付録として復興需要を狙った45銘柄の株が掲載されており、第4章「いまだから投資は大チャンス」で沢山のページを割いて書かれているので投資をしている方、あるいは投資をしたい方には参考資料が見られるので役に立つ。しかし、76、77ページには「現金を1000万円ぐらいは手元にもっておけ」という見出しで書かれており、それでは「1000万円ないヒ人はいったいどうしたらよいのか?」という事になってしまう。庶民というのかビンボー人の事は頭にないのだろうか?と思ってしまい、これもいったいどうだろうか?と思ってしまう。そして、投資する前に、その企業が本当に企業の体をなし、本来の業務で利益を上げているのか?ということも関わってくる訳で、そうなると、どうしても雇用等の問題も絡んできてしまう。

 但し、155ページから158ページに「最後に頼れる実物を備蓄すべきだ」というタイトルで書かれており、これは全ての人に必要なことだと感じている。ただ、その実物も中々手に入りにくくなっているのも事実である。 

 それぞれの必要や立場、役割が違うのと、読んでいてアレレ?となることが多く、情報の鵜呑みは禁物、難しいが自分で判断するのはとても大切になる。

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副島隆彦

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