忍者ブログ
ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 自己啓発本やセミナー探し地獄から解放されよう!!

 著者の喰代栄一(ひらがな表記、ほおじろえいいちでの著書も沢山ある。)さんは科学ジャーナリストとして沢山の著書を出版されている。月刊「ムー」にも記事を掲載されている。この本は2009年10月、世間で「ポジティブシンキング論」や「引き寄せの法則」に関する本があちこちから出回っていた頃に出版された。

 第一章のはじめ、16ページから38ページにかけて「主観的なポジティブ度」のチェックテストが、88ページから91ページまでには「潜在意識のポジティブ度」のチェックテストついていて、どちらもそれほど時間をかけずに自分1人でやって試せるようになっており実用的である。そして、58、59ページに「ポジティブとネガティブの比率は人それぞれ」、67ページから69ページには「ポジティブな人とネガティブな人の会話のコツ」という主題で書かれており、これもまた読み手の取り方一つで実用的である。

 第二章は、「希望や自信は本当に必要なのか」というテーマで書かれ、今まででは「希望や自信を持つ」事が大切とされ教えられてきたのでその事に対して何も疑問を抱かずにその通りにしてしまうことも多々ある。そして、なぜ「希望や自信が必要なのか?」あるいはテーマ通りの事をまともに考えた事はない。その事については考えないのが当たり前の様になってしまっている所があり、これが意外な落とし穴のように思えた。実のところ自分では結構あれこれ考える方かな?と思っていたのだがまだその辺りの甘さを痛感したからだ。やはりそこは科学者さんなのだろう。学校のテストも実はクイズ番組のクイズとあまり変わらず、とりあえず正解が出ればそれで良く、なぜそうなのか?あるいは別の答えが出せないものなのか?等々中々考えさせない方向へ持ってかれてしまっているらしい。結局はバランスの問題なのだろうが、考えない、という事も重要視されている所もあるのでその辺りは中々難しい。131から133ページには「自己啓発本の善し悪しを見分けるには」という見出しで書かれ、これだけ沢山の自己啓発本が出版され、それぞれ違った方法が書かれていると迷ってしまう場合があるがヒントを与えてくれており、現に巻末には30冊の文献が参考図書として挙げられている。

 第三章では「ポジティブからマインドフルへ」というテーマで書かれ、特に200ページから251ページにわたり沢山のページと見出しを使って、「マインドフル」について説明と実例が挙げて書かれている。「成功本」というと、どうしても「ポジティブシンキング」ということが最初に出てきてしまうので200、201ページに書かれている「ポジティブでもネガティブにも偏らない視点」というのは何だか意表をつかれたように思え意外に感じたのだが、冷静になって見ると、あまりにも熱くなりすぎると暴走する、という側面があるのだからやはり物事を正しく見る、という事は必要である。ただ、どうやったらそれが出来るようになるのか、その辺りが大変だろう。202、203ページでは「マインドフル」の定義が説明され、『本書では「やわらかな心をもった」「いろいろな視点から物事をみることのできる心をもった」という意味』で使われている。

 沢山の文献を参考に書かれている所もあり、それらの本を読んだ方がより理解しやすい事もあり、それが良い所でもあるし、悪い所でもある。勉強熱心な方には研究する余地を沢山残してくれているのだが、あまり時間の取れない方には消化不良気味になってしまうように思えた。自己啓発本やセミナー探し地獄から解放される事は間違いないだろう。

ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?
ほおじろえいいち

ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?
学習研究社 2009-09-20
売り上げランキング : 103127

おすすめ平均 star
starマインドフルのすすめ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

楽天ブックスでお探しの方はこちらから。


ビーケーワンでお探しの方はこちらから。
PR


忍者ブログ [PR]
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリー
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
本の虫
性別:
女性
職業:
事務職の派遣社員
趣味:
読書、ヨガ、昼寝、音楽(クラシック、ジャズ)
バーコード
ブログ内検索