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ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
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 報道されている内容を正しく知り、生活を守ろう

  2011年11月15日が発行日となっている三橋貴明さんの著書。消費税を初めとする「増税」が盛んに言われている昨今、読んでおいて損はないはずだ、と思って読んでみた。以下の点について明記されているので、物事を正しく見るための情報、観点が増えて役に立っている。
 1.増税するとどうなるのか?何が起きるのか?と言うことと、
 2.現状がどのようであるのか?
 3.どのようにして解決するのか?ということが書かれている。

 1.に関して24ページに「現時点の日本が増税すると、逆に政府の減収になる」、30ページに「事実上、政府の税収(社会保険料含む)のもともとの出所はGDPである」こと等が図や表を使ってわかりやすく書かれている。この辺りは、国の財政にかなり興味を持っている人でないとわからないと思われることが書かれている。
 2.に関して49ページに『あくまで、「国民から預金(等)として借りたお金を、政府に貸し付けている(国債を買っている)にすぎないのだ。」すなわち、我々日本国民は、銀行などの金融機関を通じて政府にお金を「貸している」立場であって、決して「借りている」のではない。』と「国民一人当たり八〇〇万円の借金」のからくりが、149ページに『成長のための投資(公共投資)がおろそかになり、政府支出総額も横ばいが精々だったため、名目GDPが成長せず、税収が増えない。それでも高齢化で「保健」への支出が増え始めたため、日本政府はますます公共投資を削り、赤字国債を発行して政府最終支出対GDPの比率を大きくしていってしまった』と、書かれており報道されていることだけではわかりにくいことが説明されているのだ。
 3.に関して171ページから186ページと沢山のページを割いて具体的にな提案がなされている。171ページから181ページには早いところ解決すべき問題として①復興②財政の再建③円高の抑制④産業空洞化の防止⑤失業率(特に若年失業率)の抑制⑥民間の所得水準の上昇⑦少子化解消⑧年金問題など、社会保障の不安払拭⑨安全保障の確立、が挙げられ、186ページには『すなわち、自分たちが成長できると信じる日本国民の手によって始まる公共投資こそが「新時代の公共投資」なのである。』と締められている。なんだかいささか頼りないと言う取り方も出来なくないが、結局自分たちの将来は自分たちの手にかかっており、どのように捉え、どのように対処するのか?ということが重要だということになるのだろう。
 上記の3つ以外にも42ページに『たとえば五十年後の日本において、政府の借金がゼロだったとする。ところが政府がデフレ脱却の努力をせず、国内の投資が究極的な水準にまで減少した結果、社会基盤はボロボロ、道路はひび割れや穴ぼこだらけで、まともに自動車が走れず、橋という橋が落下し、トンネルは崩れ港湾に船舶は入れず、工場は廃墟と化し、農地は荒れ果てている。経済は日本国民の需要を全く満たせていないが政治家や財務官僚は「我が国の借金(政府の負債)は」ゼロにあなりました!」と勝ち誇っている、そういう未来』と具体的な例がかかれ、必ずしも国の財政を黒字にする必要がないという説が挙げられていて、このように捉えないと国民の生活が成り立たない場合もあるのかと感じた。
 自分たちの生活を自分たちで守るという意識を持つにはお勧めです。

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三橋 貴明

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