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ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
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気づけるか、気づけないかで結果が大幅に変わる。

 小泉吉宏さんによる、「ブッタとシッタカブッタ」シリーズの最新刊。本の後ろの方に『「ブタの○ところ」シリーズはこれで完結だってさ~』と書かれているので、新しいシリーズが出るのか、これで一段落なのかわからないところである。このシリーズは、四コマ漫画で短いのだがとても深い問いかけをしてくるのだ。表紙の折り返しに「生物の進化の歴史をさかのぼってみることにしました。〈分けるチカラ〉〈意識〉〈祈り〉などについて思いをはせ、心を晴れやかにしていきます。」と書かれており、今までとは少し違う傾向が見て取れる。例えば1ページには「幸福が山で不幸が谷…不幸なんてイヤだから谷を埋めたらどうなるかって…。…。やはり幸福も不幸もなくなっちゃうんですね。」と書かれているのだが、人間当然のことながら良いことがあれば嬉しく、喜べるし、良くないことがあれば気落ちするし、悲しくもなるし、残念な気持ちになることもある。いささか幸福も不幸もなくなってしまう、と言われてもそれを心底受け入れ、理解できるようになるまでがとても大変なはずだ。いささかこれでは身もふたもないような気もするが、その辺りよいやり方はないのだろうか?と考えてしまう。そして74ページには「地獄だと思っていた中で達成感や満足感をさがしていく…幸福とは何かというその答えのヒントはここにありそうだ」と書かれておりヒントが示されているので自分なりの答えを見つけられるようになっている。142ページには「人生に意味があるのでしょうか」、「ないな」、「ボクはあると思うんですが…」、「だったらあるな」というシッタカブッタとブッタのやり取りが書かれている。表面的に読むと、なんていい加減なやり取りでこれでは答えが出ないじゃないか、と思ってしまうのだが、自分の意識というのか考え方というのか、心がその方向に向いていない限り、何も見いだせないのだから必ずしもこの答えが間違っているわけではないだろう。結局、気づけるか、気づけないか?ということになってしまうのだ。そして、気づいた人だけが答えを見つけていくのだ。
 この本の中ではおそらくこれが全てではなかろうか?と思われるのが2カ所あり、172ページの『心なんていうおしゃべりなやつを黙らせてただ空を眺める 「美しい」とつぶやくだけでこの世は全て心にとらわれてしまう…黙ってながめていればいいんだ…』と、178ページの「安心していようが 不安であろうが それが今のボク ボクたちは今この時間に目の前のやるべきことをやり生きていくだけ」で、本来やるべきこと意外に煩わされてはならない、ということなのだろう。沢山の用件を抱えているとこれもなかなか難しい。
 自分なりにあれこれ考えて、結論を出したい人にはお勧めだが、身も蓋もない、ととれてしまうところがあるので、読むにはそれなりの覚悟が必要になるだろう。

ブタのみどころ
小泉 吉宏

ブタのみどころ
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