ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
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私の世代だけが損している、あるいは苦労している!?
精神科医の香山リカさんによる著書で、2006年に出版された。少し時間が経ってしまっているので現状と多少のずれが生じているところがあるかも知れません。 タイトルになっている「貧乏クジ世代」とは「団塊ジュニア、七十年代生まれ」の方たちを差してている。(目次より)本のカバーの折り返しによると、この世代の方々は『物心ついたらバブル景気でお祭り騒ぎ。「私も頑張れば幸せになれる」と熾烈な受験戦争を勝ち抜いてきたが、世は平成不況で就職氷河期』という経験をしているから「貧乏クジ世代」だと感じているということだそうだ。これに関して著者の香山さんは『七〇年代生まれの人にとって、バブル景気はまさに「みたはずなのに覚えていない何か」なのである。彼らが、「自分たちっていったい何なんだ?」と割を食った感じ、貧乏クジを引いたと感じを抱いたとしても、それは当然なのではないだろうか。』と肯定しておられる。私は六〇年代生まれなのだが、この世代に関しても148ページから158ページにわたって『“恵まれている”はずの六十年代生まれの働く女性たち、「負け犬」の本心』というタイトルで書かれている。151ページから153ページにかけて「呼び名はかわれど実態は変わらず」というタイトルで「改正男女雇用機会均等法」の実態について書かれていて、正にその通りだ、と実感した。それまでの間、社会の中ではどこかで男性が管理職や責任の重い職を行うのが当然で、女性のそれはあくまでも補助的なものが当然だという意識がどこかに残っいるのも事実で、仕事がしたいという気持ちはあれど、心底男性と対等に、同期入社の男性と同じ給料がもらえて、同じ役職を同じようにこなすのは当然、という考え方に双手を挙げて全面的に賛成、という意識ではないのだ。これを考えると、多少なりともバブルの恩恵に預かれ、今 (2011年)を思ったら結構よい給料がもらえたことを考えると七〇年代生まれの方達と比べたらよい思いができたのだろうけれども、割を食っているところが違うだけ、という気もするのだが、七〇年代生まれの方はどう感じるのだろうか?と思う。 そして119ページから181ページまで多くの紙面をさき、第3章として『「幸運格差社会」にしないための処方箋』というテーマで書かれている。その中で136 ページから141ページにかけて「はじめは食い違いが生じても、がっかりせずに会話を続けよう」という見出しで書かれており、140ページの小見出しは「他人にわかってもらえなくて当たり前」となっている。これも意外に気づかない落とし穴だろう。会話をする以上、コミュニケーションする以上は相手が理解できることを前提としているからである。そのような話し方が求められるのも事実である。ただ、「話している以上、伝わるのが当然」と考えてしまうと、よくないのだろう。そして34ページには『「自分の心の内を伝えないことが相手の人格を尊重すること」だと思っている。そして、女性たちはいつの時代も、心の悩みも語ってくれない夫や恋人に「人格を尊重された、やさしくされた」とはまったく思っていないのだ』と書かれ、これも意外である。けれども適切な方法で心の内を伝える、というのもまた大変なことだ。どうしたら必要なことを伝えられるのか?と考えてしまうとやはり「他人にわかってもらえなくてあたりまえ」とどこかでとらえていないと適切な方法や言葉遣いを見つけられないのだろう。 最も役に立つのではないか、と思われたのはやはり第3章である。問題を提起するだけなく、どのように解決したらよいのか?ということに触れているのが香山さんの著書のよいところである。タイトル通りの「貧乏クジ世代」だけでなく、「自分は不可抗力で貧乏クジを引かされた」と思っているすべての人にお勧め。 貧乏クジ世代―この時代に生まれて損をした!? (PHP新書) 香山 リカ PHP研究所 2005-12 売り上げランキング : 391521 Amazonで詳しく見る by G-Tools 楽天ブックスでお探しの方はこちらから。 ビーケーワンでお探しの方はこちらから。 PR |
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