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 性格判断の思わぬ背景を知ろう!
 
 このブログではお馴染みの、アムボムッレ・スマナサーラ長老による著書。タイトルを見ると、「デキる人」とは学生であれば、成績がどの教科もよい人、社会人であればどのような仕事を任せても結果を出せる人をおもい浮かべ、そしてそのような人はたいていどこでも欲しがられるので
そういう人のことをうらやましく思ってしまうこともあるのだが、124、125ページに「多芸多才は困りもの」というタイトルで、「なにか人間らしいことを一つ、二つできて、自分の能力を生かせればそれで十分です。(中略)社会というマトリックスの中で、自分の位置がわかれば幸福です。」、121ページから123ページには「能力のある人とない人」という見出しで、『「決めた目的に達することが能力」なので、われわれは決めたことに達すように勤めれば十分です。怠けてはいけないのです。言い訳もいけないのです。』と書かれ、「能力がある」ということが定義づけされており、それを踏まえて読まないとアレレ?ということになってしまうこ事がある。
 
 最初からかなり多くのページに「性格判断」について書かれているのも意外な印象がした。確かに、雑誌で特集が組まれたり、載っていると
ついつい見てしまうのだ。しかし、10、11ページには「われわれはどうして人の性格を知りたがるのかというと、まずその人を支配した害からなのです。」と厳しいことがズバリ書かれていて、ある意味では納得するけれどもある意味ではかなり厳しく痛い。そして71ページから「性格判断ができるのは覚者のみ」という見出しがあり、お釈迦様だからこそできることが詳しく書かれている。当然のことながら、われわれと「覚者」のレベルに達している人との大きな違いがはっきりと書かれているのだ。82ページには、「この世に生まれてくる人間が、何をすれば才能を発揮できるだろうかと前もって知ることが出来れば、それほどありがたいことはないと思います。しかし、お釈迦様には、生命の将来性を発見できるのです。お釈迦様には、どこまでも過去にさかのぼって生命の行方を知る能力があったので、目の前にいる人の将来性も見えるのです。」と書かれ、覚者とそうでない人の違いについて触れられている。おそらくこれはそう簡単に身に着けるわけにはいかないだろう。まさに「万物を見通す目」を持つという印象がある。93ページには「倫理的な目的からけっしてズレてはいけないと、覚えておいて下さい。会社で利益を上げるために、死ぬまで夫婦仲良くするために性格判断をするのではないのです。」と書かれており、後半はアレレ?という感じである。表面的にはこの世的に思えても、深いところでは表裏一体のはずだからである。

 126ページから、「無限の能力開発法」というテーマで11の項目が書かれている。特筆すべきは「できないことを恥じない」というテーマで、87、88ページに詳しく書かれているのだが、お釈迦様の偈(げ)と呼ばれる四行詩を覚えられなかった阿羅漢について触れられている。阿羅漢とは出家した弟子なので、当然普通の生活をしている我々は明らかにレベルが違うのだろう、と考えてしまうのだが、このような方もおられるのである。生身の人間である以上、どうしても他人の欠点に目が行き、腹が立つことも避けられないのだが、お釈迦様の弟子すらこのような欠点がある事を思うと色々と考えてしまうのだ、「腹がたたなくなるにはどうしたらよいだろうか」と。そして本は前出した「多芸多才は困りもの」という内容をおぎなっているのだ。

 感謝に関連する事を書き出すと、138ページに「喜びを感じる」というてーまが一番近いものになるだろう。

 世間一般で言われていることとの違いがよく見えるので、視点を変えたい方にはお勧めです。

デキる人の秘密―仏教の性格判断と能力開発法
アルボムッレ・スマナサーラ 齊藤 薫

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