ご訪問ありがとうございます!感謝力を高めて人間性を高め、最終的には良くないことであっても感謝出来るようになれると、意識が変わり、人間性の高い人が増えると世の中が変わります。まだまだ修行が足りない身ですが、一緒に頑張りすぎない程度に頑張りましょう。
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問題が隠れて見えないのは怖いことである。
朝倉慶さんによる、2010年11月に発行された本で、しばらく経っている。今現在どうなっているかというと、災害と相まって失業者が増えており、職安でも求人誌での広告でもあまり良い求人に巡り会えない。あったとしても、長期で安定して働ける仕事となると限られているのが現状である。 朝倉慶さんの本は、経済の素人でもわかりやすい文章で書かれているのが特徴である。101、102ページには「日米欧は国内の需要が盛り上がらず、膨大な需給ギャップを解消出来ません。こうして低金利を続けるしかない状態に陥っている訳ですが、この低金利で溢れ出た資金は、高金利や高収益を求めて自然に発展地域に流れていくわけです。これが新しいバブルを生むわけで、この新バブルが今のBRICSやASEAN、そして南米の一角で起きつつあると思えば良いでしょう。」確かに、日米欧では一通り生活に必要な品々は行き届いており、電化製品等は意外にみんな長く使っているのでそれほど買い替える必要がなく、消耗品位しか新たに購入する必要はない。そこでどうしても消費が低迷するのだ。経済が回らない、という理由で以前よりもあまり長持ちしない品物が作られ、市場に出回ることになる。以前CDMDラジカセが壊れ、修理の見積もりをしたところ17000円という金額が出てきた。これでは新しい品物が買えるので修理をする意味があまりなくなってしまう。モノは大切に使いたいのだが、これでは修理をためらってしまう。 第3章『ユーロ「モザイク通過」の崩壊はとまらない』の中ではギリシアの借金を例に挙げ、「リーマン・ショック後すべては逆転、経済は縮小の流れとなりました。そうなると資金の流れは全て裏目になって、今度は信用を大きく供与しすぎたことが問題になってきたのです。(中略)そして、ギリシアもスペインもポルトガルもイタリアも、このような限度を超えた借金を背負っていると思えばわかりやすいと思います。」(124ページ)、「もしもギリシアが手を上げて、もう借金は払いません、と開き直ろうものなら、まさにこれらの国々も連鎖破綻、金融危機の再来となるのです。途端にユーロという通貨も消えていくことでしょう。」と書かれ、お互い借金で支え合っている背景が見て取れるのだが、普段普通に生活しているとこの事実を実感出来ないという厄介な面を感じられるのだ。 84ページには「基礎物資の価格は10年前の軒並み3~5倍に!」という見出しで書かれ、金が1トロイオンスあたりの価格が5倍以上、WTIの石油価格は3、4倍、銅の価格が3、4倍、トウモロコシの価格が2~4倍とほとんど全ての物資の価格が上がってしまっているのに対し、「日本人の給与は97年から下がり続けているのです。給料は上がっていないのに基礎物資は3~5倍になっている。それが全く意識出来ないという現実があります。ひどいデフレがあらゆる物の値段を下げ、その裏で進んでいるインフレを覆い隠しているわけです。」(90ページ)と書かれ、ここでも普段普通に生活していて実感出来ないという厄介さが浮き彫りになっているのだ。 朝倉さんの最初の著書、「大恐慌入門」ほど具体的な対策が書かれていないのが残念なのだが、「実感出来ない怖さ」が指摘されているだけでもよいのだろう。現実に起きていることと比較するとよい。 2011年 本当の危機が始まる! 朝倉 慶 ダイヤモンド社 2010-11-12 売り上げランキング : 6626 Amazonで詳しく見る by G-Tools 楽天ブックスでお探しの方はこちらから。 ビーケーワンでお探しの方はこちらから。 PR |
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