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「すでにあるもの」には原則と知恵が満載!楽しく学ぼう! 

 中谷彰宏さんによる著書で、落語から学ぶ手がかりが書かれている。タイトルを見ると「大人の〜」などと書かれているので相当難しい事が書かれている、あるいは子どもでは理解出来ないような事が書かれいるのではなかろうか、と考えてしまうがそうでもなさそうだ。本のカバーの折り返し部分に「メッセージは、どんどん送られてきています。あとは、あなたがそれを感じ取るだけなのです。」と書かれており、おそらく中谷さんが一番伝えたいメッセージはこの事なのだろう。

 今更でもないが、落語は庶民の伝統芸能で、語りと身振りで演じられてきた。著者の中谷さんはipodに落語を入れて持ち歩いておられ、(4ページ)米朝師匠の落語全集40巻、他の噺家さんも含めるとCD100巻以上持ち歩いているという、大の落語好きである。自分ではそこそこ落語が好きな方か?とも思うが、わざわざCDを買って聞いているということはないので本当はそれほどでもないのかもしれない。そして、確かに落語の中には知恵があると感じた事はあるが、中谷さん程突き詰めた事はなかった。「饅頭恐い」など、まんまと饅頭を食べた人は馬鹿ぶっているけれどもその実はとても賢く見えるのだ。ただ、騙された方はどうか?という思いも残るがこの程度である。
 
 この本ではお金とのつき合い方をテーマに上方落語の「帯久」を、人とのつき合い方をテーマに同じく上方落語の「百年目」が取り上げられている。そして、プロローグとして「ピンチになると未来の自分がアドバイスしてくれる」というテーマで、エピローグとして「未来の失敗した自分より、成功した自分のメッセージに耳を貸そう」というテーマで書かれている。この辺りが俳優としての経歴のある日とらしさを感じられるのだが、どうしたら「未来の成功した自分のメッセージ」を実感出来るのか、それを見いだしたら良いのか?と考えてしまう所がある。このように考えてしまうあたりがまだまだ真の成功する術をもっているとはとても言えない状態なのだろう。そして中谷さんは「帯久」から見出しとして12の原則を、読者に対する問いかけを4つ、「百年目」から見出しとして9つの原則を、読者に対する問いかけを3つ出されておられ、ただ単に落語が好きなだけでなく、いかに多くの事を落語から学んでおられるのか、という事が学び取れる。ただ単にアハハと笑って終わってしまっていては勿体ない。

 ただ、「共栄、共存、弥栄」という視点から考えると、内容を吟味し選ばざるを得なくなるというのが実感である。前出の「饅頭恐い」など賢くわがままを通しただけで、はめられた方がどうなるのか?という所まで見据えられていない。単なるシャレで済むような事であればそれで良いが、食べ物の恨みは恐いと言われ続けているようにとんでもない所に出るとあとあと大変なことになる。既にあるものからどのように学ぶべきか?あるいは学べるか?という手がかりを掴むためには有効である。本自体が全体で138ページと薄く、本を読み付けている人であれば1時間程度で読めてしまうのも便利である。

大人の教科書 「お金」と「人間関係」を落語に学ぶ
中谷 彰宏

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